Claude Code オフ会 ワークキット vol.2

自分のウェブサイトを
世界に公開しよう

HTMLを書いたことがなくても大丈夫。プログラミングの知識もゼロでOK。Claude Code(クロード・コード/AIにお願いするだけでパソコン作業を代わりにやってくれる、AIが入った開発用アプリ)に話しかけるだけで、自分専用のページを作って、世界中の人が見られるURL(https://〇〇.pages.dev のかたち)が手に入るところまで一気に進めます。

むずかしそうに見えて、流れはたった3つ

手順の話に入る前に、これから何をやるのかだけ先にイメージしておきましょう。専門用語が出てきても怖くないように、大きな流れを絵本のテンポで

STEP 1

パソコンの中にページを作る

Claude Code に「こういうページを作って」と話しかけると、自分のパソコンの中に index.html という1枚のファイル(これが今日の「ホームページの本体」)ができあがります。例えるなら、自宅で看板を1枚描く作業。まだ家の中にしかありません。

STEP 2

ネット上の無料スペースに引っ越す

家の中の看板を、街の駅前に貼り出すイメージ。Cloudflare Pages(クラウドフレア・ページズ/作ったページを無料で世界に公開してくれるレンタル掲示板みたいなサービス)に運びます。この「引っ越し作業」のことを「デプロイ」と呼びます。

STEP 3

自分専用URLが手に入る

引っ越しが終わると https://〇〇.pages.dev という自分だけのURLが発行されます。これを知ってる人なら、世界のどこからでもあなたのページにアクセスできます。SNSにシェアすればすぐに広がる、本物の「公開」です。

今日のあなたの役割は「指示する人」だけ。コードを書くのは AI(Claude Code)、コマンドを打つのも AI。あなたは「こうしたい」を日本語で伝えて、出てきたものを確認して、たまに「もうちょっとこう」と返すだけです。ホームページ作りって、これくらいで足りるんだ──それを体感するのが今日のゴール。

このワークキットでできること

4つだけ準備すれば本編は止まりません

最初の10分だけ仕込みをします。揃えるのは Claude アプリ作業フォルダCloudflare アカウント の4つ。3〜4個目も最終的には Claude Code がやってくれます。各カードの太字や点線の言葉はタップすると意味が出ます。

PREP 1

Claude アプリを起動する

Launchpad か Spotlight(command + スペース)で「Claude」と入力して起動。チャット入力欄が出れば準備完了。

PREP 2

作業フォルダを作る

デスクトップに mysite という新規フォルダを作り、Claude アプリでそのフォルダを開く。今日のファイルは全部ここへ。

PREP 3

アカウントを作る

dash.cloudflare.com/sign-up でアカウント作成 → メール認証まで。無料・カード登録不要

PREP 4

を入れる

下のプロンプトを Claude に送るだけで、公開用の道具2つをまとめて入れてくれます。

!
PREP 4 ・ Claude 一括お任せ
インストールを丸ごと頼む
下のプロンプトをコピーして Claude に送る。あとは画面の指示に従うだけ
Claude に入力する文章
この Mac に Node.js と Cloudflare の wrangler コマンドをインストールしてください。 手順: 1. まず node -v を実行して、Node.js が入っているか確認 2. 入っていなかったら、Homebrew を使って Node.js をインストール ・Homebrew 自体が入っていない場合は、Homebrew の公式インストール手順から先に進めてください 3. Node.js が入ったら npm install -g wrangler で wrangler をグローバルインストール 4. 最後に wrangler --version を実行して、バージョンが表示されることを確認 各コマンドを実行する前に「これから○○を実行します」と一言伝えてください。 途中で Mac のパスワード(sudo パスワード)を求められたら、私に教えてください。私が手元で入力します。
つまずきポイント:Cloudflare のメール認証メールが届かない場合は、迷惑メールフォルダを確認してください。無料プラン(Free)のままで本キットの全機能が足ります。「Pro」や「Business」などの有料プランを選ぶ必要はありません(途中で勧められる画面が出ても無視してOK)。

自分のテーマのページを、まずはパソコンの中で作る

いきなり世界に公開せず、まず (自分のパソコンの中だけ)で動くページを完成させます。個人情報を載せないルールだけ守れば、あとは自由に。テーマを決めて5ステップで完成です。

1
STEP 1
テーマを選ぶ
下の5つから1つ選ぶ(自分で考えてもOK・あとで変えられる)
趣味の発信 音楽練習の記録 グルメ食レポ 推し紹介 旅の記録
2
STEP 2
Claude にページを作ってもらう
プロンプトの [テーマ] を書き換えて、そのまま Claude に送る
Claude に入力する文章([テーマ] は自分で差し替え)
HTML ファイル1つで「[テーマ]」をテーマにした自己紹介ページを作ってください。 仕様: - ファイル名は index.html - CSS と JS はすべて <style> / <script> タグの中にインラインで書く - セクションは「ヘッダー」「自己紹介」「好きなもの3つ」「連絡は別のSNS経由で」の4つ - 配色は「[テーマ]」に合う2色 + 白を基調に - スマホでも崩れないようレスポンシブに(meta viewport を入れる) - 画像はこの段階では入れず、画像が入る場所だけ枠で示しておく - 文字コードは UTF-8 安全ルール(必ず守ってください): - 本名、住所、電話番号、メールアドレスは絶対に書き込まない - 自己紹介の名前部分はプレースホルダで「ニックネーム」とだけ書く - 家族・友人・他人の名前や写真の参照も入れない このフォルダに index.html というファイル名で保存してください。 保存できたら、続けて open index.html を実行して、私の Mac の既定のブラウザでそのまま開くところまでやってください。
3
STEP 3
ブラウザで開いて動作確認する
Claude が自動でブラウザを開く。自分のページが出れば成功(=最初のサイト)
4
STEP 4
色とフォントを対話で変える
下のひとことを Claude に送って見た目を育てる(ブラウザは command + R で更新)
カスタマイズ例(そのままコピペOK)
ベース色を深い緑に変えて 見出しを Zen Maru Gothic に変えて もっと余白をゆったり広げて 写真が入る場所の枠を角丸にして タイトルを少し手書き風にして ダークモードに切り替えられるようにして
5
STEP 5 ・ ここで一度立ち止まる
自分の写真を入れる
自分で撮った写真だけを使う。下のプロンプトで表示場所を作る
他人の顔・他人のSNS画像・キャラ・有名人の写真は使わない。フリー素材も利用規約を必ず確認。→ 安全ルール
Claude に入力する文章
mysite フォルダの中に assets というサブフォルダを作って、そこに置く写真 photo.jpg を index.html の自己紹介セクションのいちばん上に表示してください。 仕様: - 画像は円形(border-radius: 50%)に切り抜く - 横幅は 160px くらい、スマホでは 120px に小さく - 画像ファイルは私が後で assets/photo.jpg として手動で配置します - 画像が見つからない場合に備えて、alt 属性に「プロフィール写真」と書いておく
これで のページが完成。次は世界に公開します(スマホでの見え方は公開後に確認)
チャット版 AI との違い
チャット版 Claude / ChatGPT
「こういうコードを書いてください」とテキストが返ってくるだけ。自分でコードをコピーし、ファイルを作り、保存し、ブラウザで開く、を全部手作業でやることになります。
Claude Code
実際に index.htmlmysite フォルダ内に保存し、ブラウザで開くところまでやってくれます。次の対話では「同じファイルを書き換える」モードに入るので、修正の往復が一気に速くなります。

Cloudflare Pages で世界に公開する

パソコンの中のページを、世界からアクセスできるURLに乗せます(この作業を と呼びます)。難しい操作は を使って Claude が代行。あなたはプロンプトを送って、ブラウザで1回承認するだけ。公開した瞬間から誰でも見られるので、ワーク① の安全ルールが本番で効きます。5ステップで世界公開まで。

1
STEP 1
Claude に Cloudflare ログインを頼む
下のプロンプトを送る。Claude が認証用のURLを教えてくれる
Claude に入力する文章
wrangler login を実行して、Cloudflare アカウントに紐づけてください。 実行する前に「これから wrangler login を実行します」と一言伝えてください。 コマンドを実行すると認証URLが表示されるはずなので、その URL を私にそのまま教えてください(私がブラウザで開いて承認します)。
2
STEP 2
ブラウザで認証を承認する
認証URLをブラウザで開く → ログイン →「Allow(許可)」を押す
3
STEP 3 ・ ここで世界に出ます
フォルダごと公開してもらう
(英数字)を決め、[ニックネーム] を差し替えて送る
Claude に入力する文章(プロジェクト名は自分で差し替え)
いまの mysite フォルダを Cloudflare Pages で公開してください。プロジェクト名は my-first-site-[ニックネーム] でお願いします(本名は含めません)。 進め方: 1. まず「my-first-site-[ニックネーム]」という名前で Cloudflare Pages のプロジェクトを新しく作る(本番ブランチは main) 2. 続けて、このフォルダの中身を本番として公開する(コミットメッセージは deploy のような英数字でOK) 3. もし「プロジェクトが見つからない」と言われたら、先にプロジェクトを作ってからもう一度公開してください 完了したら、表示される公開URL(.pages.dev で終わるアドレス)を私に教えてください。
4
STEP 4
公開URLを開いて確認する
返ってきたURLをブラウザで開く。スマホでも同じURLを開いてみる
公開URL(例)
https://my-first-site-yourname.pages.dev
↑ ここに自分のニックネーム入りのURLが入ります
世界に出たことを必ず意識する:このURLは検索エンジンに載る可能性があり、SNSにシェアしたら拡散されます。SNS に貼る前に「自分の親が見ても問題ない内容か」をセルフチェックしてください。気が変わったら、おまけ章の 削除方法 でいつでも消せます。
Claude に入力する文章(スマホで開きたいとき)
いま公開された URL の QR コード(スマホのカメラで読み取れる四角いマーク)を作って、画面に大きく表示してください。iPhone のカメラですぐ読み取れるようにしたいです。
5
STEP 5
中身を変えて、もう一度公開する
「ここを変えて、もう一回公開して」と頼む(URLはそのまま、中身だけ更新)
Claude に入力する文章
index.html のフッターに「最終更新:(今日の日付)」と表示する一行を追加してください。 追加できたら、さっきと同じプロジェクトにもう一度公開(デプロイ)して、本番に反映してください。完了したら「ブラウザで再読み込みして確認して」と私に伝えてください。
URL はそのまま、中身だけ最新。これがあなたのサイトの基本サイクル
チャット版 AI との違い
チャット版 Claude / ChatGPT
wrangler login を実行してください」「wrangler pages deploy . を実行してください」と手順を教えてくれるだけ。実際にコマンドを打つのは自分、エラーが出たら自分で読む、ログイン処理も自分。
Claude Code
コマンドを実際に実行し、認証URLを抽出し、デプロイの結果から公開URLを取り出してくれます。エラーが出たら自分で読んで直してくれることも。あなたは「公開して」と頼むだけ。

公開する前に守る4つのこと

.pages.dev の URL は「自分以外の誰かが見ても問題ないか?」を前提に扱います。一度ネットに出たものは、消しても完全には戻ってきません。難しい話ではなく、最低限の4つだけ。ワーク② の前に必ず1度は目を通してください

1. 個人情報を載せない

本人を特定できる情報は置かない。一度検索エンジンに拾われると、消しても痕跡が残ります。

2. 他人の素材を勝手に使わない

画像・文章・音楽・キャラには「作った人の権利」がある。「ネットで拾った」は使う理由になりません。

3. パスワードや「APIキー」を書かせない

今回は使いませんが大事なので一言。秘密の文字列を HTML に直接書かせない。公開した瞬間に世界中から読めてしまいます。

4. 公開URLは「誰でも見られる」

.pages.dev は認証なしで誰でもアクセスできる。「URLを知る人=見られる人」だと考えてください。

チャット版 AI と Claude Code の違い

今日のワークで体感した4つの差分。ふだん使うチャット型のAI(ChatGPTやClaudeのウェブ版など)は「文章を返してくれる相手」。今日使った Claude Code「パソコンの中で実際に作業をしてくれる相棒」。テキストで「コードを教えてくれる」のと、本当に「URLが手元に返ってくる」のとの距離は、想像より大きいはず。

ファイルを実際に作る

チャット版はコードをテキストで返すだけ。Claude Code はパソコンに index.html を直接保存します。

面倒な作業を代わりにやる

ログインも公開も更新も、ターミナルを開かず「やって」と頼むだけ。難しいコマンドは Claude Code が裏で動かします。

対話で育てられる

「ここをこう変えて、もう一度デプロイ」が一往復で終わる。URLそのままで中身だけ最新になる体験。

URL が手元に残る

テキストではなく .pages.dev のURL。そのままシェアできて、明日また書き換えられる。

ここから先、もう少し遊びたい人へ

公開までできたら、次は「育てる」フェーズ。ページを増やしたり、独自のURL(自分専用ドメイン)に変えたり、アクセス数を見たり。やりたくなったときに開く「次の一手」集として置いておきます。下のフレーズはそのまま Claude Code に貼って大丈夫

気が変わったら、URLごと削除する

公開したサイトを世界から消したくなったときの手順。「URLそのものを存在しない状態にする」のは Cloudflare ダッシュボード(dash.cloudflare.com/自分のアカウントで Cloudflare 上のものを管理する画面)からのプロジェクト削除が確実です。

かんたんなのは「Claude Code に頼む」
公開したときと同じように、Claude Code に 「さっき公開した my-first-site-◯◯ のプロジェクトを削除して」と頼めば、消す作業もやってくれます。これが一番ラクです。
自分でブラウザから消す場合
  1. dash.cloudflare.com にログイン
  2. 左メニュー「Workers & Pages」をクリック
  3. 削除したいプロジェクト名をクリック
  4. 上部タブ「Settings」 → 一番下の「Delete project」
  5. 確認のためプロジェクト名を入力して削除
削除後の注意:プロジェクトを削除すると .pages.dev の URL は即座に消えます。ただし、検索エンジンのキャッシュや、誰かがスクショ・コピペしたコンテンツは残ります。「世界に出したものは完全には戻せない」と覚えておいてください。

途中で詰まりやすいポイント

参加者が一度はぶつかる質問だけ集めました。同じ症状になったら、まずここを開いてください。

wrangler: command not found(コマンドが見つかりません)と出る
PREP 4 の wrangler インストールが終わっていない可能性が高い。Claude Code に「wrangler --version を実行して、入っていなかったら npm install -g wrangler(wrangler を入れ直すコマンド)をやり直してください」と頼むと早いです。
wrangler login でブラウザが開かない
Claude Code のメッセージの中に https://dash.cloudflare.com/oauth2/auth?... という長いURL(認証用のURL)が書かれているはず。それをコピーして、自分でブラウザのアドレスバーに貼り付けて開けばOK。
デプロイは成功したのに、URLを開いたら真っ白
ファイル名が index.html になっているか確認してください。Cloudflare Pages はURLを開いたとき自動で index.html という名前のファイルを探す仕組みです。mypage.html など違う名前のままだと表示されません。
もう一度デプロイしたのに、ブラウザの表示が古いまま
ブラウザのキャッシュ(一度見たページを高速表示するためにブラウザがコッソリ保存している過去データ)が原因です。command + shift + R で強制リロード(キャッシュを無視して再読み込み)、それでもダメならシークレットウィンドウ(履歴やキャッシュを使わない別ウィンドウ)で開いてみてください。Cloudflare 側の反映自体は数秒で終わっています。
プロジェクト名を間違えた / 変えたい
プロジェクト名はあとから変更できません。やり直す場合は、いまのプロジェクトを削除してから、新しい名前で wrangler pages deploy を実行します。
URLが検索結果に出てしまった、消したい
まずプロジェクトごと削除(上の「削除手順」参照)。検索エンジンへの削除リクエストは Google Search Console の「URL 削除ツール」から出せますが、反映に数日〜数週間かかる場合あり。そもそも公開前のセルフチェックを最重要視するのが結局いちばん早い。

Claude Code に頼める範囲は、ホームページ作りだけじゃありません。「家計簿の CSV ファイル(Excelやスプレッドシートから書き出される表形式のデータ)をグラフ付きの見やすいレポートに変換して」「フォルダ内の画像を一括で名前変更して」「読書メモを管理するアプリ作って」──思いついたら、まず日本語の一文で投げてみてください。だいたい動きます。今日学んだ「パソコンの中で作る → 公開する」の流れは、ここから先どんなものを作っても同じです。